鍛鉄、鍛造、ロートアイアン
鉄に関するご質問メールを頂く事が多くなりました。
鉄や作るという事に興味をもってもらえるという事を本当に嬉しく思います。
鉄をやってみたい!というメールも頂いています、ちょうど良い機会なのでたまにはまじめに書いてみます。
まず、鍛鉄、鍛造、ロートアイアンの違いについて。
僕らは鍛造(たんぞう)という言葉を主に使っていました、ですが、建築の現場では鍛鉄(たんてつ)と呼ぶことが多いようです。
あまり実感は無いのですが、ロートアイアンというのも一般的なようです。
ですので、鍛造、鍛鉄、ロートアイアン、すべて同じような意味になります(鍛造は船舶のシャフトなど、かなり規模の大きな物も含まれますが)
ネット検索などでは、鍛鉄、ロートアイアンがいいかもしれません。
どうしたら、この仕事ができるのか。
あまり商業的に成り立つ仕事ではありませんし、大きな業界でもないので、やはりアトリエに弟子入りというのが一般的です。
鍛造や鍛鉄専門の学校などはないと思いますので、美大の鍛金科や彫金科、職業訓練校を出た方が多いです。(これらが条件、という事ではありません)
各アトリエにはそれぞれのノウハウや環境があるので、色々見てみるのも面白いです。
どの辺が大変?
まず、怪我が多いです。
次に騒音の出る仕事なので、人がいないところにアトリエがあることが多い、その為環境が苛酷。
うちのアトリエの場合、冬がやたら寒いです。
週の初めは雪かきから始まる事もありますし、夜に仕事をしていて、コーラを飲もうとしたら凍っていた、なんてこともあります。
田舎暮らしが出来る人の方が向いているかも。
あと変な人が多い(笑)
日本の状況はこんな感じでしょうか。
参考に、リンク先の”鉄と仕事”コンテンツの中に、
”基礎の技術”(一番最初に会得しなければいけない技術)と
スロバキアの鍛冶屋大会の様子を書いてみました。
くやしいですが、海外には鉄の学校があります。
月並みですが、10年若かったら行ってみたかも、なんて思います。
鉄に関して質問があればなんでもメールください。
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