クラタス 砲撃演習の巻
まいど。
前回の続き。
今回は完成前のプレビューということもあり、安全性も含めて動かさない展示という事での参戦。
実のところ、当初は屋根がある部分での展示の予定が、問題発生で場所変更。
雨ざらし&当日雨の予報に、マイコン制御部が濡れて問題発生は非常にまずく。
当日は、制御系を外しての展示という事にした。
左手とか、一部でカウルが付いてない部分は、開発中の車両のようにマスクというかシートカバーをつけて”開発中のプロトタイプ”という演出に。
とはいえ、全く動かないのもつまんねぇなぁ、、、と。
そんな折、持病の”面倒なので左手はガトリングでいいんじゃないか病”の影響もあり、展示だけといいつつ、、、
ガトリングになにかを仕込んで県知事のテープカットの後ろでをぶっ放したいな、、と。
これくらいなら、制御かけなくてもマニュアル操作でなんとかなんだろ。
さすがに銃撃たせろと正直に言うのは大人として違うと思ったので、ここはあえて祝砲と言い換えて担当に直訴。
「あ、いいすよ」とのこと。
マジすか。
セキュリティの概念とかないのか。
そんな事で、左手は晴れてガトリングに換装。
別に砲身回らないから、正確には全然ガトリングではないんだけれど。
中には前に知り合った花火師の方から、なでしこ優勝の時のような金のテープが飛び出る花火を用意してもらい仕込む。
最初のテストでは、音は良かったんだけども、テープの量がもう少しほしかった。
そんな事を伝えて新たに送ってもらったブツは、テープ二倍、火薬も二倍。
そして本番では、7連射かまそうと思っているので、テスト時の14倍の威力と考えればいいのだろうか。
キン肉マン世代は、倍の何倍とかが大好きだ。
完全に祝砲と名を借りた、実地演習。
最初にしていきなりの実戦とも言える。
そしてなにげに、発火テスト時にハカセは一発暴発させている。
ドキドキするな。
以前にシートを張り替えるよ!と連絡してくれた、野口装美の野口さん。
左手をまるっと、カバーかけたいんすけど、、と相談したら、岐阜から緊急参戦。
とにかく仕事は山盛り、現場はみんなでフル回転。
そんな実戦前日は暮れていく。
当日。
現場にいくと、テープカットの会場作りが始まっていた。
あれ?
前後逆に施工してる?、、と、思いきや。
「この方向じゃ、クラタスに向かって挨拶じゃねーか、おかしーだろ」と、揉めてる様子。
本来の予定だと
こうなんだが
今はこうなっていて、完全にクラタスに向かって挨拶というおかしな状況。
摩訶不思議なイベントだな、、と思いきや。
当日になって県のほうから、クルマのイベントなのにテープカットのバックがロボじゃおかしいだろう、とクレーム付いた模様。
いや、完全に正論。
オレも当初はそこがおかしいと思っていた。
しかしながら、当日までは知事のテープカットの後ろでクラタスが砲撃という、ミッションが前提の話だったわけで、、。
話を急に変えられて、若干腹立たしくもある。
知事が言葉を発する度に一発づつ花火暴発させてみるか、、とイジワル妄想をしてみる。
実際のところ、オレがロボに指示をだせばマジで撃つわけで。
そんな事を考えていたら、ちょっと怖くなってきたので却下。
世界初のロボット犯罪者になりかねないもんな。
んで、当日の砲撃演習の内容は、、。
今回はオレが外部から異常を感知したら停止指令という役割なので、パイロットはハカセ。
これは、そこそこ前に決定済み。
ハカセよ、オレが1号の時に味わった、地獄の緊張を乗り越えるのだ。
そして、コスチュームはトップガンのトム・クルーズをイメージ。
我々は、ハカセクルーズと呼んでいる。
なかなかカッコイイ。
余談だが、衣装合わせの際にサングラスバージョンもあったんだけど、これがマトリックス的な感じになってしまいNG。
ハカセクルーズ的に、「これじゃ、ハカ◯ックスだよ」と失言。
失笑買ってからなにかオカシイ事に気づいて赤面。
オレは中学生か。
そんでテープカットの時は近づく。
本来の予定では、観客の目がステージに注がれるなか、ハカセクルーズ登場、
知事の動きを無視して、搭乗。
テープカット直後になぜか祝砲、知事に注がれるべき視線をすべて頂いてしまおうという流れであった。
だが、前述の通りに会場を真逆にされたので、観客はどっち見ていいかさっぱり分からない状態。
むしろ、観客の後ろでロボが暴動おこしたと思われかねない、シチュエーション。
まぁ、失敗してもバレないからいいか、、、。
テープカットの進行をよそに、こっそり近づき。
ハッチクローズ。
会場ザワつく。
腕上げろ!と、インカムで指示。
砲撃準備よーし。
「撃てぇ!」
ドーン
予想を若干上回る花火 の爆音に会場どよめく。
結構威力あるな。
実際の所、クルマのイベントで「撃てぇ!」とか言ってる自分が可笑しくもあり。
なんか最近、イベント出てはなんか射ってるな、、とも思いつつ。
ハカセが知事のSPに拘束される事態にもならず。
とりあえずは大成功と。
クリーチャー二匹が祝福してくれた。
我慢できずに、小さい方を軽く叩いてみたんだけど、かなり硬かった。
殻が硬いということは、分類的には毛の生えた、カブトムシの亜種のような生物なのだろうか。
頭にツノ生えてるし。
もしも、戦う必要が出てきたら、グローブは必須。
素手だと多分拳壊れる。
テープ2倍にしてもらったおかげで、掃除大変、。
と。
そんな感じの出来事が朝の9時ごろ。
雲は厚くなり、2時ころには雨が降り出す。
さすがEV車のイベントだけあって、雨が降ったら蜘蛛の子ちらすように展示のクルマがテントに逃げていく。
我々は逃げる場所が確保されていないので、速攻ばらせるところバラシしてシートをかけて緊急退散、、。
なんか、前日にテレビ出てたようで、クラタス目当てに来てくれた人も多かった様子。
申し訳ない、、。
次回、いつかどこかで、完成されたクラタスをお見せできるようにがんばりまっす。
当日お手伝いくださった皆様、我々を呼んでくださった運営の皆様、制作に色々な形で手を貸してくださった皆様。
ありがとさんでした!
kogoro
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